WebSocketを用いて、SDPデータを転送する機能を実現しました。
[コネクションを維持して任意のタイミングで通信]
通常、ブラウザーでサイトにアクセスする場合、ブラウザーは必要なデータをダウンロードすると、コネクションを切ります。コネクションが切れてしまうと、サーバーからクライアントへメッセージを送信する事ができません。
なので、以前は、ホームページの表示完了後、少し時間がたってからサーバーから何かしらのPush通信を受けると行った事が出来ませんでした。
しかし、WebSocketが誕生しこの状況はいっぺんします。
WebSocketを使った場合、サーバーとクライアントのコネクションはクローズされず、維持し続けます。これによって、サーバーから、クライアントへメッセージを送信する事ができるようになりました。
WebSocketを使えば、任意のタイミングで、サーバーとブラウザーが通信できます。
この機能を利用すれば、容易にSDP交換サーバーの実現することができるでしょう。
[SDP交換サーバーの役目]
SDP交換サーバーの役目は、(a)Peerの存在を他のPeerへ伝える事。そして、(b)SDP情報を、Peer同士で交換できるようにする事です。
今回作成した、SDP交換サーバーでは、以下の機能を実装しました。
[1] Peer全体にメッセージを送信する。
[2] 指定したUUIDのPeerへメッセージを送信する。
あたらに加わったPeerが、「[1]の機能」を用いて、p2pネットワーク全体にUUIDを送信すれば、「(a)の目的」を果たす事ができます。
また、P2P接続を確立したい場合、「[2]の機能」を用いて、他のPeerへ自身のSDPを送る事ができるでしょう。
[実装]
nodejsを使って実現しました。https://github.com/kyorohiro/HelloWebRTC/blob/master/signalServer/signalserver.njs
// httpサーバーを立ち上げる this.mHttpServer = HTTP.createServer(function (req, res) { ... } // websocketサーバーを立ち上げる this.mWsserverSocket = new WSServer({httpServer: this.mHttpServer}); this.mWsserverSocket.on('request', function(req){ .... .... // 受け取ったメッセージを解析して、転送する。 if(messageType === "unicast") { var v = {} v["_contentType"] = contentType; v["_content"] = content; v["_to"] = to; v["_from"] = from; //[1] Peer全体にメッセージを送信する。 _own.uniMessage(to, JSON.stringify(v)); } else if(messageType =="broadcast") { var v = {} v["_contentType"] = contentType; v["_content"] = content; v["_from"] = from; //[2] 指定したUUIDのPeerへメッセージを送信する。 _own.broadcastMessage(JSON.stringify(v)); } });
[次回]
続きを書きます。クライアント側の解説をもう少しします。それが終わったら、各Peerにもこの機能を持せたサンプルを提供します。余裕があれば、それを土台に主だったDHTを、WebRTC上で実現できるか検証してみます。
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