そろそろ、Applet上で動作するデモができそうです。 試してみて解ったことが結構ありました。
そこで、学習したしことを、epub形式でまとめています。http://p.booklog.jp/users/kyorohiro
やる気スイッチが入らないので、書きかけの物をさらします。
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お互いの位置を知る
P2Pにてデータをダウンロードする場合、自分が欲しいデータを持っているコンピュータを探すことからはじまります。
これは、従来のシステムから考えると特殊なことです。たとえば、皆さんが日常で使用しているインターネットの世界では、欲しいデータの在り処はアドレスとい形で提供されています。Googleで検索したいならば、www.google.com、Youtubeで動画をみたいならば、www.youtube.com、ニコニコ動画で生放送をみたいならば、live.nicovideo.jp といったアドレスをブラウザに入力すると、欲しい情報を手に入れることができるでしょう。
しかし、P2Pではデータを持っているのは、インターネット上に名前を振られた、GoogleやYoutubeのようなホスト名を持つコンピュータではありません。今、皆さんがブラウザを起動しているようなコンピュータになります。
なので、GoogleやYoutubeにアクセスするように、皆さんのコンピュータにアクセスするためのアドレスを知る必要があります。
また、これはP2Pでのファイル共有としては重要な機能です。お互いのアドレスを知ることができれば、ほぼほぼデータ交換をに必要な作業は完了したと言っても良いでしょう。欲しいデータがあるコンピュータを知ることができたならば、後はデータ配信するようにお願いすれば良いのです。
Torrentでのお互いの位置を知る方法は2つある
では、Torrentではお互いの位置をどのようにして知るのでしょうか?Torrentでは2つの方法が提供されています。
Httpサーバーから教えてもらう方法
ひとつは、「GoogleやYoutubeのようなホスト名を持つコンピュータ」から教えてもらう方法。 このコンピュータのことをTrackerと呼びます。
P2Pといえる部分はTorrentクライアント同士がデータを転送する部分になります。 それだけではなく、TrackerはGoogleやYoutubeといったた通常のWWWのコンピュータと同じルールで動作しています。
なので、ブラウザーからTrackerにアクセスすることも可能です。 ブラウザからTrackerにアクセスすると、データを配信してくれるTorrentクライアントの一覧を取得できます。 ためしに、以下の手順でURLを生成してTrackerにアクセスしてみてください。 TrackerはTorrentの一覧を返してくれます。
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Torrentクライアント同で情報を交換しあう
もうひとつは、「知り合いのTorrentクライアントから教えてもらう方法」です。 Mainline DHT と呼ばれていて、Kademliaベースの分散ハッシュテーブルが使用されています。 「Kademlia」については別の章で説明します。
当初TorrentはDHTをサポートしていませんでした。 このため、TorrentはTracker化が潰れてしまうとデータを配信したTorrentクライアントは存在するのに、データを配信できなません。 いかに、転送効率をあげようとも、Trackerが落ちてしまうという弱点を持っていたのです。
しかし、今では、DHTがサポートされ、Trackerが存在していなくとも、データの配信を可能にしました。
友達の友達は友達!!
DHTは「知り合いの知り合いを6人たどれば、世界中の誰とでもつながる」と同じ仕組みでできています。 例え、自分がメッセージを届けたい人のメールアドレスをしらなくても、 あなたの友人は知っているかも知れません。
友人にメッセージを届けたい人にメールアドレスを教えてもらうと良いでしょう。
もしも、 あなたの友人が「メッセージを届けたい人のメールアドレス」を知らなくても、その友人の友人は知っているかも知れません。現実世界では、「六次の隔たり」と呼ばれていて、6人もたどれば、世界中の誰とでもつながっているそうです。
DHTをサポートするTorrentクライアントは、 Torrentクライアントのリスト持っています。 もしも、特定のデータを持つTorrentクライアントを聞かれたら、自分のリストからもっともそのことを知っていそうなTorrentクライアントを紹介します。
これによって、少ない回数でおめあてのデータを持つクライアントを発見することでできるのです。
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